6月の暑い金曜日の午後彼女はこの絵に引き込まれるかのように
お店に入ってきた
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壁に掛けられた額縁の中にあるこの本棚の絵に声を失ったかのように
静かに見つめていた
アトランタ出身のレイチェルは現在ローマに留学中
短パン・ランニング・ウォーキングシューズの彼女
全く体に無駄なお肉がついていない赤毛のアンのような女の子
ほんの少し彼女がこの絵から視線をずらした瞬間を待ち
私は軽く挨拶をした
彼女はすぐに笑顔は返してくれなかった

私はそんな彼女にこんなお話しを切り出した
『誰かのお家に入った時にその方の本棚を見て、あまりに自分と違ったことってないですか?』
素敵な表紙の本だったり、タイトルに引かれて捨てれない本
何度も何度も読み返したい大好きな一冊だったり.....』

数秒後、彼女の目の表情が変わったのがすぐにわかった
最初は英語で話していた私だが彼女の返答がイタリア語だったため
とてもスムーズに話が進んだ
彼女は1年の留学生活を終え7月にアメリカに帰国するという
この絵が気に入ったの??と聞くと
私は本が大好きでこの1年間に沢山の本をここイタリアで読んだの!
帰国前にイタリアの各都市を巡ってフィレンツェに到着した彼女は
手に持っていた紙袋を私に見せて、また買ってしまったという顔をし
アメリカにどうやって持って帰ろうか頭を悩ませているという

このリングは貴方のためのものだわ!!
と私は彼女の前に差し出した
本棚
彼女は額縁に掛けられた絵と見比べてため息をついていた

数日後、私の目の前に現れたのは
デコルテが大きく開いた真っ白なワンピース姿のレイチェルだった
私は扉を開けるとボンジョルノよりも先に『COME SEI BELLA !!!! 』
なんて綺麗なの!!と思わず口に出した

今日の彼女は赤毛のアンが大人になった姿だった
真っ白な肌、ほぼお化粧はしていない彼女の笑顔はまるで天使のようだった
そして彼女は言った
『私の運命のリングを迎えにきたのよ!!』
そう.....彼女にとってもうすぐ経ち去るこの国での経験や生活の思い出を
このリングと一緒に持ち帰ろう。。そして私のアメリカの本棚には
イタリア語の本が沢山並ぶのよ!家にくる友人達はそれを見て
私のイタリアでの生活を想像することでしょうーーと満足気だった

最後にお店を出る前に優しい笑顔で
『このリングを見たら貴方のことも思い出すわ!!』
まるで昔からの親友のようなそんな空気を感じさせてくれた彼女
初めてお店に入って来た時の彼女の印象はもう私の記憶にはなかった

これは彼女の深く濃い1年のイタリアでのページであり
これからの人生でレイチェルは数えきれない大切なものを残していくのであろう
アメリカの彼女の本棚をいつか見てみたいと思った



心の蓄積ーー私の本棚もそんな風に蓄積していきたい


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