午前11時すぎVIA MAGGIO15Rの扉を開けたイタリア人のカップル
年の頃は30代半ばかと思われる
『Possiamo dare un'occhiata!? 』ちょっと見させて頂いていい?と女性は私に微笑んだ
ひとつづつのショーケースをゆっくり丁寧に見ていた彼女
店内にはEnnio Morriconeの心地良いメロディが流れていた

店内をグルッと見た後・・・・彼女はあるショーケースの前で足を止めた
ひとつのリングを見つめて彼女は彼の耳元で何か囁いていた
彼は『Piace??』 これ好きかい??と尋ねた

私はそっと近づき静かにショーケースを開けてお二人の前にひとつのリングを取り出した
pietra damore

彼女は『Posso?? 』 触っていい??と確認すると
そーーーっとそのリング左の人差し指につけた
そして彼の顔を見てニコッと微笑んだ

このリングにはお二人だけに隠された言葉があるのですよと私がお伝えすると
彼女は目を丸くして私の顔を見つめた
私は彼女のリングに目を向け5つの石の名前をゆっくり挙げた
AMETIST
MOONSTONE
ORANGE SAPPHIRE
RUBY
EMERALD

そう頭文字を並べると?と彼女に聞くと
彼女は 『AMORE !!!! 』と幸せ一杯の笑顔で私に答えた
フィレンツェの伝統的である手彫りが施されていることを伝えると
彼らはフィレンツェ人としてこの技法に誇りさえ感じるような満足な顔をした

お店の中の空気は彼らの幸せのオーラで包まれていた
9月3日に挙式を予定しているお二人
ご用意させて頂いたジュエリーボックスの中のリングを見つめて
彼女はこんな言葉を呟いた
『In amore ci vuole colore』 愛には色が必要よ!!
そんな力強い彼女の声にイタリア人女性のアモーレを感じた
そして彼女の横で優しい眼差しでみつめていた彼

二人だけのAMOREの言葉を隠して
Ennio MorriconeのCDからはLove Themeが流れていた

お二人は私に最高の笑顔でGrazie!!!と手を出して握手してくれた
彼らの新しい人生のページを飾ったひとつのリング
彼女はいつもこのリングのように
揺るぎのない力強いアモーレを彼と共に築いていくのであろう


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